【要約】「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 review

ディスカヴァー・トゥエンティワンより出版されている、尾石 晴さんの書かれた 「「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略」 のレビューです。

「人生の後半戦をどうデザインしていくか?」を考えるきっかけ

著者の尾石 晴さんは、外資系メーカーに16年勤務後、会社員を辞め、オンライン・スタジオヨガやスキンケアブランドを立ち上げた後に、大学院に進学。現在は音声メディア「Voicy」のトップパーソナリティとして活躍中の方です。

この本は、「仕事では中堅どころとなり、今後の方向性も見えてきた。将来の不安は若い頃より圧倒的に少ないし、生活も順調。残りの人生も今の積み重ねでいい?満足している?」。

40歳前後で多くの人が感じるこのモヤモヤ感、つまり「40歳の壁」の正体を分解しながら、自分らしくいきるために「人生の後半戦をどうデザインしていくか?」を考えるきっかけを与えてくれる本です。

こんな人におすすめ

ロッククライミング
壁を登る
  • 今のままの人生を積み重ねていって良いか不安に思っている人
    職場の中堅どころとなり、人生の着地点もおぼろげながら予想が付いてきた。けど、ほんとはもっと違う人生もあるのでは?と思い始めた方。今の安定した生活を捨てることはできず、葛藤が続いている。もっと違う人生が待っているのかもしれないと思いつつ、日々の忙しさに埋もれている方にもおすすめです。
  • 転職や独立、副業に興味があるが、スキル不足を感じている
    最近、転職や独立、副業に興味が湧いてきたけど、「自分にはスキルが足りない」と不安がつきまとい、なかなか次の一歩を踏み出せない方。Youtubeで新しいスキルについてインプットしているけど、なかなかアウトプットできない方

「自分業」を持てば幸せな人生になり続ける!

著者は、幸せな人生に必要な要素はお金、つながり、健康の3つであり、これらを全て満たし続けるには、生涯現役で働き続けること。会社員では無い、「自分業」を持つことである。「自分業」とは、お金、つながり、健康の3つの要素を満たし、やりがいが持て、自分が裁量権を持てる仕事である、とおっしゃっています。

お金、人とのつながり、健康の3つに重点をおき、人生後半を幸せなものにしよう!という内容のため、タイトルには「40歳」とありますが、この本は40代の方はもちろん30代や20代の方にも読んでいただきたい本です

ポイント

ロッククライミング
壁を登る

特に本書の重要なポイントと感じたものを以下に紹介します。

人は40歳から発達の流れが変わる

人は40歳くらいまでは、新しい感覚や知識を得ることを軸に発達していきます。だいたい40歳で成長のピークを迎えます。それ以降は発達の流れが変わります。人生の終着点に向かった発達に変化し、次世代を担う人たちに、持っているものを渡し始めるのです。「得る」から「減らす」へと変わる時期。今までとは、発達の潮目が変わる時期。この潮目が変わり、これまでとは違う感覚に戸惑う「ミッドライフクライシス」こそ、「40歳の壁」の正体だと考えています。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 より引用

上記は、著者が心理学者エリクソンの「心理社会的発達理論」からたどり着いた考えです。私自身が40代を迎えてぼんやりと感じていたモヤモヤ感の正体が言語化された!と腑に落ちた点です。

人生の目的は、自分が選び取ってきた過去の経験から導き出すもの

「人生の目的」は探すものではありません。
自分の価値観に基づいて選び取ってきた過去の経験から導き出すものです。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 より引用

自分の好きなもの、居て楽しい場所、好きな人、やりたいと思っている事、などを丁寧に言語化することで、すでに自分の中に「眠っているもの」であったり、すでに「わかっていること」が「人生の目的」だ、ということです。

ではどうやって言語化するのか?そのための手法として筆者は「やりたいこと100リスト」を毎年作成することを提案しています。世間や周りから「良い」とされていることではなく、自分が「幸せ」と感じることを軸とした「自分業」を考えるためのアンテナにしてほしいと著者はおっしゃっています。

支出を経費にできる仕事を自分業にする

支出を経費にできる仕事を持つ、という思考法を持っておくと、入口(収入)と出口(支出)の両方のコントロール権を持つことにつながります。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略 より引用

例えば、本が好きで月に何冊も本を購入しているのなら、本代を経費にできる仕事である本の要約ブログを自分業とする、という考え方を持つと、より収入と支出の両方をコントロールできるようになる、ということです。私も、本がすごく好き、というわけではありませんが、月に1冊くらいは本を読んで、そこに書かれていることを実践して人生をより豊かにしたい(金銭的、経験的問わず)と思っているので、いつかこのブログを収益化して書籍代を経費にできたら良いなと考えています。

まとめ:

登山
登山

正直、本を読んでいて「成功している人の理論だな」と思う点は多々あります笑。

ですが、私自身が40代を迎えてぼんやりと感じていたモヤモヤ感の正体が、この本で紹介されていた心理学者エリクソンの「心理社会的発達理論」の説明で判明しました。

私は40代でエンジニア職から別の職種への異動を希望しました。ぼんやりと「今のままエンジニアとしてあと20年働くことが本当に自分のやりたいことなんだろうか?」と悩んでいました。その際のぼんやりとしたモヤモヤ感がこの本で言語化されておりすっきりしました

現在、希望すれば65歳まで働ける社会が実現しています。もしかしたら私が定年を迎えるころには70歳まで働き続けられるかもしれません。ですが、70歳まで今の会社で働くなんでイヤです!できれば資産運用で60歳で働くこと自体を卒業したいのですが、もし働き続けなくてはならない場合も、この本に書かれているように自身の裁量の大きい「自分業」で働きたいと思いました。

これからコツコツと、小さく長く、「自分業」につながることに取り組んでいきたいと思っています!

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